2023.02.07
可愛い ‘‘罠‘‘
ある日、2階の部屋でかな(仮名・中1)と話をしていると、まみちゃん(仮名・小1)がドアの向こうから方目だけ覗かせて「りょ~(私の名前)、あそぼうよ~」と声をかけてきた。でも、かなとの話の途中だったので「まみちゃんまってて!話し始めたばかりだから終わったら行くね!」と返事をすると、ムっとした表情でドアをゆっくり閉めていった。
少し経って、話も終わりに差し掛かろうとしていた時、手にパンプキンのカゴをもったまみちゃんが勢いよく部屋に入ってきて、「わぁ~!かいだんにキラキラのいしがいっぱいおちてるよ~!りょーもひろいにいこうよ~!」と、カゴを私の手に持たせて、もう片方の手を引っ張てくる。
なになに~?と言いながら引っ張られてみると、階段には一段ごとにおはじきがひとつひとつていねいに置かれていて、途中にはいくつか飴玉も置かれていました。
まみちゃんは、みて!きいろ!、、つぎはあかだよ!あめだまみたいなおおきいのもあるね!
と手を引きながら、いしを拾っては私の持つのカゴの中に入れていく。
1階にたどり着くと、まみちゃんは「たからものがたくさんだね!よ~し、なにしてあそぼうかな~。
りょ~こっちきて~」とにっこり笑顔。
まみちゃんの罠にひっかかってしまったことに気づいたころにはすでに遅く、
いつのまにかままごとをしていました。
私を誘うためにしかけたまみちゃんのいろいろな工夫。
その日のまみちゃんの笑顔が、私にはより一層まぶしく見えました。