おんぶしてー！！！！
荷物を持つ私のところに走ってきたハルちゃん(小3)。

ハルちゃんをおんぶしてると、私の持ってる荷物に手を通して「持つよ」とぼそっと言ってくれたサキちゃん(小5)。
すると、後ろから得意そうな顔で
「ふふん！お姉ちゃんはヒーローなんだよ！！」
とハルが自慢げに話し始めました。
「まえさー、公園で男の子2人が急に喧嘩してさー、ハルもみんなもかたまったんだけどね、お姉ちゃんはね、やめて〜！ってすぐ止めに行ったんだよ！」
　すると、隣を歩いていたサキちゃんが言うなー！といいながら、小走りに前の方に離れたていった。ハルちゃんは、前を歩くお姉ちゃんを見つめながら、話を続けました。
「でもね、お姉ちゃんは強くないんだよ。泣いたりもするの。やめて〜！って言ったけど、男の子達にうるさい！って言われて、お姉ちゃん泣いちゃったの」
「お家ではね、ハルが泣きそうな時とかピンチのときはね、足こちょこちょしてくれるの。そしたらね、幸せになれて、平和になるの」
「お姉ちゃんはね、泣くけどね。こちょこちょで平和にできるからヒーローなんだよ」

　ハルちゃんにとっての”偉大なヒーロー”のお話でした。